中古艇の売買
中古CDや中古本を買うほど手軽なものではありません。
中古艇を買うということは古本屋やリサイクルショップで中古の本を買うほど簡単 なことではなく、しっかりとした契約を交わさなければなりません。 古本を買うだけならお店で本を探し、パラパラと捲って中身の痛み具合を確認し、 安いしこれくらい汚れていてもいっか、とレジへ持って行き清算するだけです。 ですが中古艇を買う場合は金額も大きいし、契約内容もしっかり確認して購入すること になるのでそれほど簡単なことではありません。 確認すべき契約内容は第一に購入金額で、中古艇とそれに付随する諸々の費用を ひっくるめていくら支払うのか、どのダイミングで支払うのか、一括払いなのか 分割払いなのか、などといったことです。 そして購入したらそれっきり、というタイプの買い物ではありませんので、その後の メンテナンスに関わることも契約内容に含まれます。 万が一故障した場合、作動不良機器の修理はどうするか、艇体補修、消耗品の交換 など整備についてはどちらの責任で行われるか、などです。 定められた保障期間内の故障は無料で修理してもらえるか、ちょっとした不具合の 相談には気軽に応じてもらえるか、といったことも確認しておきましょう。 また支払いを済ませたら袋に入れてお持ち帰り、という小さな商品ではないので、 いつどこで商品を受け取ることになるのか商品受け取り場所と日時も確認しましょう。 その気になれば持ち帰ることもできるでしょうが普通の人はちょっと無理です。 持ち帰ったところで自宅に保管する場所を用意しなければなりませんし、それまでに いろいろと手配をしておかなければ無理でしょう。 いざ商品を受け取る際、引渡しの時にはしっかりと取扱いの説明を受け、不具合は ないか各部を自分でもチェックすることを忘れてはなりません。 一度受け取ったらその瞬間から、中古艇(中古ボート)の管理はあなたの責任に おいてされることになります。 お金を支払ってボートを受け取ったら契約の基本的な部分は完了になります。 その後のボート管理は受け取った購入者が行うことになります。 苦労して手に入れた愛艇ですので安全に快適に使用できるよう、所有者が責任を持って ボートの維持管理をしていきましょう。 あちこち探し回ってようやく自分の物とした中古艇で、どんなマリンプレイをするか 楽しみで仕方がないでしょう。 こんなことをしたい、こんなことをしたいと想像するだけで楽しくなってしまいます。 ですが安全に楽しむにはボートの管理を欠かすことはできません。 常に万全の状態を保つようにしてボートの機嫌を損なうような扱いはしないよう、 購入したショップの力を借りながらしっかりとメンテナンスを行いましょう。 初心者のうちは買ったボートで遊ぶことばかり考えてしまいますが、上級者になれば なるほど普段の管理にも気を使っているのです。 それだけ管理は大切なことであり、高いお金を出して購入したボートを長く楽しむ には手を抜いてはいけない部分なのです。 そしてもしそのボートを手放して新しいボートを購入しようとしたとき、そのボートが いい状態に保たれているほど高値で引き取ってもらえます。 つまり普段のメンテナンスがお金として戻ってくるのと同義なのです。 自分が快適に遊べるようにしっかりお手入れをして、もし手放す場合はその手入れの 分だけ高く引き取ってもらえる、そう考えたらボートのメンテナンスも楽しみながら 行うことができるようになるでしょう。